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結婚式を挙げることが決まったら、決めることが山ほど出てきます。会場はどこにするか、誰をゲストとして招待するか…そして、日取りはどうするのか。
「結婚式を挙げるのは、ふたりの記念日であるこの日で!」といった具合に、思い入れのある日を選びたい気持ちは分かります。しかし、その日程についてよく調べず決めてしまうと、場合によってはゲストによくない印象を与えてしまう場合も!?
今回は結婚式の日取りの決め方を詳しく解説していきます!
結婚式の日取り決めはお日柄の良い日に
よくスピーチなどで司会者が「本日はお日柄もよく…」などと切り出す場面を見かけますが、実は結婚式を挙げる日取りにはよい日と悪い日が存在するのです。
そもそもこの「お日柄」とはなんなのか、まずは説明していきます。
お日柄とは
カレンダーを見てみると、日付の隣に漢字2文字でなにか書いてあるのを見たことはありませんか?
お日柄とは、この「六曜(ろくよう)」のことをさします。
有名なところでは「大安」「仏滅」あたりなら一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。
六曜はその名のとおり6種類あり、毎日の日付にそのいずれかが割り振られています。
日付を6種類に分け、その日の吉凶を占うのがこの六曜なのです。
まず「大安」は、おみくじでいう大吉です。この日はなにをやってもOK。
結婚式などのお祝いごとを行うのにも最適な日とされています。
続いて「先勝」は、午前中が吉の日。対する「先負」は午前中が凶で、要するになにかをするなら午後がよいという日ですね。
そして「友引」は、読んで字のごとく友人を引き込む日となります。結婚式の場合は良縁が友人にも訪れるといった意味でよい日とされますが、反対にお葬式は友人を道連れにしてしまうという意味になり、避けるべき日です。時間帯としては、11~13時が凶、その他は吉となります。
「赤口」はすべてが消滅する日。正午のみ吉です。
そして有名な「仏滅」もなにか物事が終わる日を意味するもので、1日中、凶となっています。どちらも結婚式には向かなさそうな印象ですね。
お日柄を気にするのはどなた?
結婚式を挙げる日のお日柄を気にする人の大半は、両親・祖父母や親族など、少し上の世代の方々といえるでしょう。会社の上司を呼ぶ場合も、日取りに関して気にされるのではないかという懸念から、お日柄のよい日を選ぶ新郎新婦が多いようです。
なお、海外ウェディングの場合はあまりお日柄を気にしない場合も。理由としては時差があるため日本の六曜を適用することが難しく、かつ会社の上司を招待せず親族・友人だけで結婚式を挙げることも多いためです。
新郎新婦が納得し、親族を説得することができれば、お日柄はそこまで気にしなくてもよいといえるでしょう。
お日柄のよろしくない日とは
それでもお日柄を気にするというカップルはいらっしゃることでしょう。
続いては、結婚式を挙げるのによくないお日柄を紹介していきます。
新郎新婦、ゲストの全員みんながよい気分で結婚式を迎えたいと考えるなら、NGな日は避けるほうが無難かもしれませんね。
お日柄のよろしくない日
まず、前述したとおり「赤口」「仏滅」は結婚式には向きません。ちなみに仏滅は字面からも悪い日のように感じますが、実は物事を断ち切るのには最適な日。悪縁から離れ、人生の再スタートを切りたいときなどはあえて仏滅を選ぶのもよさそうですね。
また、うなぎを食べることで有名な「土用の日」も実は結婚式を挙げるのを避けるべき日とされています。土用は、春夏秋冬それぞれで年に4回に発生する18日間のことで、ちょうど季節の変わり目にあたる時期。
この期間は風水的に気の流れが不安定になりやすいそうで、新しいことを始めるのはよくないとされています。お日柄を気にする場合は、これらの日取りはやめておいたほうがよさそうですね。
お日柄を気にしないと起こりうること
なお、結婚式をあえて仏滅に挙げることによるメリットもあります。
結婚式会場によっては、仏滅の日の結婚式専用に格安プランを組んでいる場所もあることをご存じですか?
要するに“仏滅値引き”を実施しているということ。結婚式の費用をなるべく安く抑えたい場合には、これを活用するのもありかもしれません。
ただし、こういったプランを利用する場合には多少のリスクがあることも知っておきましょう。たとえばゲストの中に日取りを気にする方がいたとき、あとから「仏滅に結婚式を挙げるなんて、そうまでして費用を抑えたかったのか」といった心ない噂を立てられてしまう可能性が。
特に会社の上司がこのようなことを言うと、会社で少し肩身が狭くなってしまうかもしれません。
親族以外にも、招待する上司の中にお日柄を気にする方がいないかどうかは、念のため事前に探っておくのがおすすめです。
結婚式 日取りの決め方
それでは最後に、結婚式の日取りの決め方を解説していきます。順序立てて説明していきますので、自分たちにとって最適と思う日を納得の上で選ぶようにしましょうね。
時期を決めよう
まずはざっくりと、どの季節に結婚式を挙げたいか決めましょう。人気の季節は気温もちょうどいい春か秋です。結婚式会場によっては、1年前から予約が入っているということもごく普通にありえる季節ですので注意しましょう。
季節がきまったら、会場選びです。結婚式を挙げたい会場に問い合わせや、足を運んだりして、空き日程を調べます。「絶対にこの会場がいい!」と決まっている場合は、空き日程をすぐにでも確認し、早めに予約するのがおすすめです。
反対に「この日取りがいい!」と、結婚式を挙げる日に絶対的な希望がある場合は、その日程に空いている会場を探す方法もありでしょう。会場か日取りか、希望条件に合わせて新郎新婦で相談してみてくださいね。
両親と相談
だいたい自分たちの中で日取りが決まったら、両親に相談します。このとき、親族の中に六曜にこだわる方がいないかどうか確認してみるとよいでしょう。結婚式の主役は新郎新婦ですが、両家の両親も主催者側となります。両親や親族からなにか心ないことを言われる可能性がある場合は、日程よりもお日柄を優先したほうがよいですね。
また、遠方に住む親戚を招待する場合、結婚式の開催時間も考慮すべきです。
当日移動する場合は、到着に合わせて午後から開催するなど調整をしましょう。
前日から会場近くに宿泊する場合は、ホテルの手配をどうするべきか両親に確認しておくのがよさそうです。
周囲の理解を得られる日程
親族や会社の上司にお日柄を気にする方がいたとして、大安に結婚式を挙げることを決めたとします。しかし、六曜を気にするあまり平日を選んでしまうとゲストたちから顰蹙をかってしまうかも。
平日は仕事を休んだり、家族の都合を調整したりしなければいけないゲストがいる可能性が高いので避けるのがおすすめです。
また連休や年末年始も、旅行の予定がある方、田舎に帰省するなど先約がある方がいらっしゃるためにあまり喜ばれません。「ゆっくりしたかったのに結婚式に参列しなきゃ…」などと、ネガティブなイメージを持たれては、今後の関係にもヒビが入ってしまうかも…。
そして海外での結婚式を考えている場合は、お日柄よりも天候を気にするほうがゲストたちにも親切だといえるでしょう。たとえば海外ウェディングを挙げる国として人気のハワイなら、4~9月が乾季で雨が少ないシーズンといわれています。
まとめ
結婚式には大勢のゲストを招待します。その中にはさまざまな価値観を持った方がいらっしゃるため、普段はなかなか気にしない六曜なども気にしながら日取りを決める必要も出てくるのが事実です。
せっかくの晴れの舞台。新郎新婦の間で話し合うのはもちろん、ときにはお互いのご両親にも相談しながら、もっとも結婚式に最適な日を選びましょう。海外ウェディングの場合は特に、遠くまで足を運んでくれるゲストたちへの思いやりの気持ちを忘れず、心から祝福してもらえる結婚式の日程を考えるようにしましょうね。