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海外挙式にも引き出物は必要!その相場はどのくらい?
旅費は負担してもらうけど、ご祝儀は貰わないから、海外挙式では引き出物を渡す必要がない。
こう考えている人、意外と少なくないのでは?でも、これは大きな間違い。海外挙式にも引き出物は必要です。
引き出物は出席者への感謝の気持ち
海外挙式は、現地までの交通費や滞在費はゲストに負担してもらうことが一般的です。この場合は、ご祝儀は貰いません。ただし、「ご祝儀は貰わないので、引き出物を渡さなくていいだろう」と考えてはいけません。
海外挙式においては、新郎新婦がゲストの交通費・滞在費を負担するのでない限り、ご祝儀を貰ったかどうかに関わらず引き出物を渡すのがマナーです。
海外挙式は、国内挙式と比べてゲストの負担が大きくなります。交通費や現地での滞在費も大きいですし、仕事の休みも取らないといけません。
そのような負担を承知の上で、新郎新婦を祝福するためにわざわざ海外の結婚式に参列してくれるゲストへの感謝の気持ちを伝えるために、引き出物は用意しておきましょう。
ご祝儀はいただくことにしたものの、ゲストの交通費や滞在費を新郎新婦が負担した場合についてはどうでしょうか?
この場合は、ご祝儀をいただくのであれば、引き出物は用意しておくようにしましょう。引き出物の用意をする必要がないのは、新郎新婦がゲストの交通費・滞在費を負担し、かつご祝儀を辞退した場合のみだと覚えておいてください。
引き出物の相場
海外挙式をした場合の引き出物の相場は3,000円~10,000円程度です。金額に幅があるのは、親族と友人とで引き出物にかける金額を変える人が多いからです。
引き出物にかける金額は、出席者の旅費を新郎新婦が負担するかどうかでも変わってきます。
旅費を負担するのであれば、引き出物にかける金額はそれほど高くなくてもいいでしょう。逆に、旅費を負担しないのであれば、旅費の10%ほどの金額の引き出物を渡すようにしましょう。
新郎新婦が旅費を負担したものの、出席者がご祝儀を持ってきてくれた場合は、ご祝儀の10%ほどの金額の引き出物を用意します。出席者が旅費を負担、かつご祝儀も持ってきた場合は、旅費の10%+ご祝儀の10%の金額の引き出物を渡すとよいでしょう。
せっかく海外で挙式をするのですから、引き出物は用意しておくようにしてください。そうすれば、引き出物を渡すときに感謝の気持ちを伝えることができ、よい結婚式だったという印象を長く持ってもらうことができますよ。
どんな引き出物を贈ればいいの?
引き出物は必ず物でなければいけないという決まりはありません。せっかく海外まで結婚式に出席してくれたゲストなので、現地でのアクティビティをプレゼントするのもおすすめです。
海外挙式ならではの贈り物としておすすめなもの、そして渡してはいけない引き出物をご紹介しますので、引き出物選びの参考にしてください。
海外挙式ならではの贈り物を!
・スパで癒しのひと時を過ごしてもらう
旅慣れをしていない方だと、海外に来るだけでも疲れてしまうもの。そんな旅の疲れを癒してもらうためにスパをプレゼントしてみるのはどうでしょうか。スパを選ぶ際には、日本語が分かる施術者がいるか、清潔感があるか、メニューのバリエーションが多いかなどを確認しておくと、ゲストにも感謝されるはずです。
・ホテルの部屋をランクアップする
現地の滞在がより快適になるように、ホテルの部屋をランクアップするのもおすすめです。慣れない海外で、部屋が狭かったり、サービスに満足できなかったりすると、少しずつストレスが溜まってしまうもの。ホテルが快適であれば気持ちにも余裕が出て、海外挙式というなかなかない経験を楽しんでもらうことができます。
・現地で観光を楽しんでもらう
海外まで来てもらったので、せっかくなら現地の観光を楽しんでもらいたいですよね。ただ、ゲストのなかには英語が苦手な方もいるので、自分達で動くというのは難しく感じる方も少なくないはず。そんな方のために、現地の観光ツアーを手配すると喜ばれます。観光も楽しむことができると、海外挙式に参列してよかったと満足してもらえるはずです。
貰って困る引き出物
・新郎新婦の名前入りのグッズ
「使う機会がない」「捨てることもできないので困る」といった意見が多いのが、新郎新婦の名前や写真入りのグッズです。名前が入っているギフトを渡したい場合は、形に残るものではなく、お菓子や食品の包み紙に入れる程度にしておいたほうがベターでしょう。
・ペアアイテム
結婚している方への引き出物としては喜ばれるかもしれませんが、実家暮らしや一人暮らしをしている方にとっては持て余してしまうこともあるようです。ペアアイテムは万人受けする引き出物ではないので、贈る相手によって変えたほうが良いかもしれません。
・割れ物
持ち帰るのに苦労する食器、ワイングラスなどの割れ物も貰って困る引き出物です。国内挙式であればまだしも、海外挙式の場合は、引き出物もスーツケースにしまって運ぶので、梱包などに気を使わなければならなくなります。
引き出物は帰国後に渡すのがいい
国内挙式の場合は、披露宴に出席してもらった際に、引き出物をお渡しするのが一般的です。しかし、この方法、海外挙式ではおすすめできません。その理由をみていきましょう。
現地渡しは出席者の荷物を増やす
国内挙式なら、多少かさばる引き出物を渡しても問題はありません。しかし、それを海外挙式の出席者にするのはよろしくありません。
出席者によっては、現地で買い物をして荷物が増えてしまった方もいるかもしれません。また、来るときからスーツケースがパンパンの状態という方もいることでしょう。このような中でかさばる引き出物を貰うと、「荷物をどうしよう」と困ってしまうでしょう。
なので、海外挙式の場合の引き出物は、帰国の時期に合わせて配送するのが一番スマートな方法といえます。ただし、この場合は、現地で「引き出物はお帰りのころに届きます」ということを必ず伝えておくようにしましょう。これを伝えておかないと、出席者から「海外挙式に自費で参列したのに引き出物も用意しないなんて常識がない」と思われてしまうかもしれません。
引き出物を配送することにした場合は、帰国してから引き出物が届くまでに間が空いてしまうのはよくないので、出国前に引き出物の手配をしておくようにしましょう。
こうした気配りをひとつひとつしておくと、後々になっても「あなたたちの海外挙式は本当に良かった」「良い思い出になっている」と言ってもらえるはずです。
現地で渡す場合はプチギフトを
海外挙式なら、せっかくなので現地のお菓子やお土産をプレゼントしたいと思うものですよね。かさばらないようなものであれば、現地で渡すのも全然問題ありません。そうすることで、わざわざ海外まで足を運んでくれた感謝の気持ちを伝えることもできます。
お菓子やお土産などのギフトを渡す際には、きちんと2人でひとり一人に手渡ししていきましょう。そのときに感謝の気持ちを伝えると、「わざわざ来た甲斐があった」と思ってもらえるものです。
現地のお菓子やお土産をプチギフトとして渡したいけど何がおすすめなのか分からないというときは、クチュールナオコにご相談ください。クチュールナオコでは、国内・海外に関わらず挙式場所に合ったプチギフトをご紹介いたします。
まとめ
海外挙式をする際にも、基本的に引き出物は渡すものと考えておきましょう。新郎新婦が旅費を負担して、ご祝儀も受け取らないときには、引き出物を渡さなくても問題ありませんが、こういうケースはほとんどないでしょう。
海外挙式の引き出物としては、スパや観光ツアー、ホテルの部屋のアップグレードといった思い出になる現地でのアクティビティをプレゼントすることができます。また、帰国してから引き出物を贈るにしても、現地でちょっとしたプチギフトを用意しておくと出席者に喜んでもらえますし、感謝の気持ちを伝えることができるのでおすすめです。